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89話

義母はラーマンの動作に気を留めず、ただ彼が問題を解くのを見守っていた。間違いがあれば、その細い指先で指摘してくれる。

義母の声は本当に優しかった。実際、ラーマンは父親が友人を義母と同等の位置に置くことに全く賛成できなかった。こんなに素晴らしい女性なのだから、どんな男でも彼女に対して声を荒げる気にはなれないはずだ。

教師の日には、義母の生徒たちが彼女を訪ねてくるのを見たことがある。義母はいつも優しく彼らをもてなし、生徒たちは明らかに心から義母を慕っていて、帰る時にはいつも山ほどの果物やチョコレートを置いていくのだった。

今日はもうそれほど暑くなかったので、部屋ではエアコンをつけず、扇風機が...