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791話

「大丈夫だよ、婉姉さん。こっちに座って。この腕は問題ないから」

「わかったわ、あなたの言う通りにするわ。でも本当に大丈夫なの?無理しないでね、どこか具合悪くなったらすぐに姉さんに言って、病院に連れて行くわよ!」

張婉の心遣いに、趙然は心を打たれた。彼女の細い腰に手を回し、自分の胸元に引き寄せ、しっかりと抱きしめると、そのまま彼女の艶やかな唇に自分の唇を重ねた。

張婉は「んっ」と小さく声を漏らし、一瞬身体を震わせたが、すぐに力が抜け、彼の腕の中にくずおれるように身を委ねた。彼の思うがままに。

二人は三、四分間も激しく口づけを交わし、ようやく名残惜しそうに唇を離すと、お互いの顔を見つめ合った...