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702話

「ふふ、その口ぶりはまるで経験者みたいね。あなたと小悦はまだ結婚もしてないくせに、そんな偉そうに姉さんに説教するなんて、随分と図々しいわね」と鄭菲は唇を引き締めて微笑んだ。

趙然はにやりと笑って、「図々しいだけじゃなくて、私のアレも大きいんだぜ。菲姉さん、確かめてみる?」

「この悪ガキ、また悪い考えを浮かべてるの?姉さんをただ静かに抱きしめていられないの?」

鄭菲の冗談めいた叱りに、趙然は直接行動に出た。彼女が油断している隙に、動き出す。

鄭菲はたちまち艶めかしい吐息を漏らし、彼の腕の中にくたりと身を委ね、抵抗もせずに彼の好きにさせていた。

「菲姉さん、夜はまだ長いから、静かに俺の腕...