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652話

これを考えると、鄭妍は部屋に戻るしかなく、ベッドに横になったが、寝返りを打ちながらなかなか眠りにつけず、若い二人がなぜいつも喧嘩するのか、自分から仲裁に入るべきかどうか考え続けた。

考えているうちに、いつの間にか眠りに落ちてしまった。

一方、趙然は家を出ると、直接タクシーで張婉の写真スタジオへ向かい、道中で彼女にメッセージを返信した。

到着すると、ドアを押し開け中に入った。スタジオ全体が明るく照らされていたが、誰の姿も見えなかった。

「婉姉さん」

趙然が声をかけたが、返事はない。

その時、背後から「ガラガラ」という音が突然鳴り響いた。

慌てて振り向くと、趙然は思わず笑みを浮かべた。

シャッタ...