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628話

妖艶な眼差しは春の水のように潤み、時折まつげをパチパチと瞬かせる。

真っ赤な口紅を塗った唇が微かに開き、雪のように白い歯が覗き、ピンク色の小さな舌が歯の間に見え隠れする。

これはあまりにも色っぽすぎる!今日はお前を足腰立たなくしてやらなきゃ、そのセクシーな格好に申し訳が立たないぞ!

そう思いながら、趙然は張婉を熱い視線で見つめた。「本当に写真撮るの下手なんだ。張さんが手取り足取り教えてくれない?」

ところが張婉は甘えた声で言った。「シャッターボタンくらい押せるでしょ。私がポーズ取るから、あなたはただシャッター押すだけ」

思惑が外れて少し落胆したが、趙然はそのとおりにすることにした。

張婉がどれ...