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558話

彼は郑菲を誘惑して欲情に身を焦がせ、自制心を失わせるつもりだった。そうなれば、少し挑発するだけで彼女が我慢できずに飛びついてくるはずだ。

赵然はその時が来たと悟った。彼自身も抑えきれなくなり、郑菲をその場でものにしたい衝動に駆られていた。しかし、ここは休憩室だ。あまりに大胆な行動は取れない。もし孙德に知られでもしたら、完全に終わりだ。

そう思った赵然はすぐに手を引き、「菲姐、顔がこんなに赤いけど、風邪でも引いたの?オフィスで少し休んだ方がいいよ」と言った。

まだ快感に浸っていた郑菲は、我に返らないまま思わず「どこのオフィス?」と尋ねた。

「もちろん僕のオフィスだよ。早く行こう、菲姐。か...