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535話

「あのリモコンをじっと見つめていたら、鄭妍のうっとりとした表情に気がついた。一瞬で閃いた。このリモコンは、おそらく大人のおもちゃのものだろう」

趙然は目を凝らし、さらに驚いたことに、鄭妍の手にはパンツが握られていた。

最初は彼女のものかと思ったが、よく見るとそれは自分のパンツで、しかも自分が我慢できずに漏らしてしまった跡までついていた。

これは……以前、鄭妍が浴室にいたとき、自分のパンツの匂いを嗅いでいて、あのときは自分に見つかりそうになったのに。まさか今、自分のパンツを寝室に持ち込んで、こんなことに使うなんて!

どうやら、鄭妍の心の中では、自分をかなり求めているようだ。

そう思うと、趙...