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415話

趙然は手にしていた刀を振り上げ、一気に振り下ろした。地面に倒れていた男の握った腕に直撃した。

西瓜刀と呼ばれるナイフだったため、腕全体を切断するほどではなかったが、趙然の力の入れようは凄まじく、一撃で腕はほぼ宙ぶらりんの状態となり、血が噴き出した。凄惨な光景だった。

悲鳴が駐車場全体に響き渡った。

周芸の首を掴んでいた男さえも呆然と立ち尽くした。心理的素質の高い周芸は反応が早く、すぐにギアをバックに入れ、車を後退させた。車の横にいた男はあっという間に振り落とされた。

連中はもう追いかける勇気もなかった。こんなに手強い相手に出くわしたことがなかったのだ。喧嘩しても動じないだけでなく、怒りながらも...