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372話

こういうことは実際、コネのある人間なら誰でもやることだが、他の人間には無理だ。規則違反だからな。コネがなければ、増築した場所の補償金など一銭も出ないだろう。

張明はまさにこの常套的な過ちを利用し、証拠を掴んで、大隊長の背後に容赦なく一刀を突き刺したのだ。

血を流しながら、反撃の機会すら与えず。

趙然はすぐに張明の妻から情報を得た。大隊長を失脚させたこと、そして彼自身の昇進が近いことを知った。しかし張明はもう彼に連絡してこなかった。

これは明らかに、自分という同盟者を切り捨てたということだ。

趙然が以前から予想していた通り、張明は結局当てにならない男だった。金のためなら妻さえも売り渡し、さらには...