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314話

周芸は言いながら、趙然の手からタバコを奪い取り、自分の魅惑的な赤い唇にくわえて吸い始めた。

「自分で一本取ればいいのに」

「あなたと間接キスしたいのが悪い?それとも、舌を絡ませてキスする?」

周芸が艶やかに唇を開き、魅惑的な小さな舌が整った白い歯の間から覗き、その先端が軽く動く様子は、これ以上なく誘惑的だった。

その光景に趙然は以前、義母が邱遠と交わっていた場面を思い出し、胸に熱い血が一気に昇りつめた。

「ふざけないで。シャワー浴びて休むから」

趙然が立ち上がって部屋へ向かうと、周芸は笑いながら首を振り、趙然の部屋に向かって声をかけた。

「義母は出かけるわ。何かあったら電話してね...