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311話

「えっと、俺たち……」楊帆は少し気まずそうにした。彼は桜子と何度か会ったことがあり、心の中では色々と妄想していたものの、実際にそういうことをするとは考えていなかった。

「お前の楊兄貴は紅包を包んでほしいみたいだが、もてなしてやる気はあるか?」

趙然が遠回しせずに言うと、桜子はぷっと吹き出して笑い、逆に楊帆は顔を真っ赤にしてしまった。

「あの……」

「いいじゃないですか、楊兄貴、入ってきてください。恥ずかしがることないですよ。私、他人じゃないし、厳密に言えば、これからはあなたたちのバーの部下になるんですから!」

桜子は特に気にする様子もなく、むしろ嬉しそうだった。結局、楊帆と少し関係を...