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788話

葉菲は朝からほぼ荷造りを済ませていて、今はただ林浩が迎えに来るのを待っているところだった。

葉菲は分かっていた。林浩のところにはあれだけ大勢の女性がいるので、自分が朝から一緒に行けば事態が複雑になる。だから葉菲は別に二度目の移動をすることにした。そうすれば林浩側の負担も軽くなるはずだ。

「菲菲、お嫁さん！」林浩は葉菲の部屋の外から、ドアに向かって小声で呼びかけた。

「もう、誰があなたの奥さんよ！」葉菲がドアを開けると、まだ口では可愛く文句を言っている間に、林浩はすでに一気に葉菲を抱き上げていた。

林浩は知っていた。県城に着いたら、葉菲はきっとこんなに素直になれなくなるだろう。今、まだ沿渡...