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635話

秦雪が林浩を「お兄ちゃん」と呼ぶようになったのは、沿渡河の巴東にあるクラブからのことだった。今では秦雪はすっかりそう呼ぶのが習慣になっており、林浩もまた彼女にそう呼ばれるたびに胸が高鳴るのを感じていた。

「ん」林浩は返事をしながら、大きな手で秦雪の背中や丸みを帯びたお尻を撫でていた。「ここ、また大きくなったね」林浩は秦雪のお尻を軽く握りながらにっこりと言った。

秦雪は林浩の腕の中で身をくねらせ、「それはお兄ちゃんが触るからじゃない」と言いながら、その魅惑的な赤い唇を林浩の口元へと近づけていった。まだ完全に触れる前から、林浩はすでに彼女から漂う微かな香りを感じ取っていた。

林浩は沿渡河にい...