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604話

蒋晴がそう言いながらも、心の中では少し長いため息をつくような気持ちだった。

蒋晴は葉長風の事柄にあまり関わることはなかったが、葉長風の周りで起きている多くの出来事、例えば葉長風と張冕が何年も争ってきたことなどは確実に知っていた。

「あの、晴姉さん、張冕が今、取り調べを受けているってこと?」

林浩は省都にいた時に葉長風の口から、この張冕に対して手を打つつもりだということを薄々知っていたが、葉長風がこんなにも素早く動くとは思っていなかった。

「うん、そうよ。この張冕が立ち直るのはそう簡単じゃないと思うわ。実はこのこと、あなたにも感謝しなくちゃね」蒋晴は最後に林浩を褒める言葉を忘れなかった。

こ...