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230話

梁涛が葉天の隣に座り、ニヤニヤしながら俺たち二人に対して少しの恐れも見せていなかった。こいつがどんなにバカでも、城高のこの一帯で俺たち二人が手ごわい相手だってことくらい分かるだろう?

それに前回、彭雪がどうやって人を叩きのめしたか、はっきり見ていたはずなのに、また来るなんて?しかもこんな態度で。絶対に何かあるに違いない。

「呉浩、なんでそんなに怒ってるんだ?俺が来たのは、お前を助けるためだぞ」

「俺を助ける?」テーブルを強く叩いた。「てめぇの助けなんか要るかよ!」

梁涛は頷いた。「要らないのか?じゃあ、犬兄の件については話すのはやめておくよ」

「老犬の件!?」梁涛が老犬の名前を出した...