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103話

教室に戻り、ぼんやりと席に着くと、陸詩琪は私が戻ってきたのを見て、メッセージを送ってきた。

「どこ行ってたの?」

「補習」

陸詩琪はさらに「すごく嬉しいんでしょ?あんな美人の先生に教えてもらえて」と続けてきた。

嬉しい?くそっ!まったくないわ!

「もう最悪だよ!!本当にもう補習してほしくない!」

陸詩琪は「なんで?」と聞いてきた。

「説明が堅苦しくて、頭に入ってこないんだよ」

陸詩琪はもう返信せず、立ち上がって私のところに来て言った。「実習の先生だから、そりゃ特別上手に教えられるわけじゃないでしょ」

気まずく笑ってみせた。陸詩琪は単に私が勉強したくないと思っているだけなんだろう。

「夜の自習で...