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967話

「たぶん、自分の友達がアホの李老八みたいなやつに汚されるのを見たくなかったんだろう。

でも幸いなことに、李老八はもうそっち方面はダメになってるからね」

「私、バカだと思ってる?」

「ちょっとはね」もちろん君の頭はおかしいとは言えないから、曖昧にそう答えるしかなかった。

高速道路の料金所に着くと、蘇軽烟はタバコに火をつけながら、カードを通してから車を発進させた。

「あなたには分からないわ、ダーリン。女っていうのはね、こういう時、中途半端で、仕事もクビになって不安定な時って、特に馬鹿なことしやすいの。あの時は李老八の黒い噂も知らなかったし、人柄も分からなかった。それどころか、喬香雲に会う前までは...