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871話

「それから葉紫はこう言ったんだ」

私はすぐに小鳥のようにこくこくと頷いた。

「わかってる」

食事を終えると、私はキッチンで鍋や皿を洗い、芊芊と葉紫はソファーに座ってゴシップ話に花を咲かせていた。

今日はもう特にすることもないし、疲れていたので。

食器を洗い終えたら、私はすぐに寝ることにした。

夜の11時過ぎだろうか、ドアの辺りで物音がした。

誰だ?

体を起こす間もなく、私の口は誰かの手で塞がれた。

目を開けると、葉紫だった。

何をするつもりだ?

「声を出さないで、わかった?」

葉紫が指を振って合図した。

私が頷くと、やっと手を離してくれた。

「ふふん、お姉さんが一晩一緒に寝てあげるって言ったで...