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832話

私はよく見てみると、本当に銃はなかった！

一人がやってきて確認し、銃がないとわかると、韓錦繍は笑いながら姿を現した。

月明かりの下、彼女は黒い服を身にまとい、手に銃を逆さまに持ち、長い髪を風になびかせて、まるで月の女神のような風情を漂わせていた。

「わぁ！お姉ちゃん～」

下に隠れていた偽物の韓錦繍は、崇拝の眼差しを向けていた。

ようやく確信した。この娘こそ、女ボディガードが言っていた二姉に違いない。

次女と長女、こんなに差があるものなのか？

突然、ある不自然な引き金の音が聞こえた！

これは手榴弾の音じゃないのか？

韓錦繍は数メートル先にいて、韓宝佳は階下、私と韓二姉は階上にいる。これじゃあ一発...