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817話

「二日間の休暇をあげるわ。養生館で診察するのも、家で休むのも自由よ」

「とにかく、今回は本当に頼んだわ」

葉紫は真剣な表情で私に言った。

「あ、そうそう」

葉紫は突然笑いながら私に言った。「あまり緊張しないで。後でご褒美をあげるわ。約束したでしょう?美女が一晩中添い寝するって」

「勘弁してよ。二回も言われたけど、まだ一度も実現してないじゃない!」

私は葉紫と冗談を言い合い、緊張もだいぶ和らいだ。

座ると、葉紫は私に言った。「向こうに行ったら、ただ一つだけ気をつけて。錦繍の夫のことは一切口にしないこと。それから、何か場違いなことをしないように。あなたはベッドで何ヶ月も過ごしたんだから、わかるでし...