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699話

私は片手で柳芊芊をきつく抱き寄せ、強く引き寄せると、ぎゅっと力を込めた。

柳芊芊は何か違和感を覚え、思わず身体をもじもじとさせたが、抵抗はしなかった。

彼女がこんなにも従順なのを見て、私の血走った目に野獣のような光が宿った。彼女が気づかないうちに、私は行動を起こし始めた。

だがその時、柳芊芊が突然困惑した表情で口を開いた。「おじさん、まだ膿を吸い出せてないの?多すぎるのかな?」

閃いた私は、わざと深刻な顔つきで言った。「芊芊、おじさんが今膿を吸ってたとき、そこに小さな虫がいるのを見つけたんだ。たぶん、食べた悪いものの中に寄生虫がいたんだよ!」

「えっ、おじさん、その虫、私を噛んだりし...