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670話

この考えが頭に浮かんだ途端、心がぱっと晴れた気がした。浴場に向かい、着替えを済ませてから仕事に取り掛かった。

タバコを吸いながら働いていると、気分はかなり良かった。

途中、入浴に来た女子学生たちは、私が鼻歌を歌っているのを聞いて、笑顔で声をかけてきた。「王おじさん、今日は機嫌がいいですね!」

声がしたので顔を上げると、目の前が一気に明るくなった。肩まで伸びた長い髪を持つ女子学生が、整った顔立ちで、にこやかに私を見つめていた。

思わず笑みがこぼれ、「はは、そうだよ、今日は気分がいいんだ。お嬢ちゃん、お風呂かい?」と答えた。

「はい、お風呂に来ました。いつもは王おじさんが黙々と仕事してるの...