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660話

しかし申雪の身を引く動きを見て、私もそれ以上は追及しないことにした。どうせこれからは彼女の体を堪能できるのだから、楽しめないわけがない。

そう思うと、私は彼女から視線を外し、ベッドに横になってスマホを見始めた。

最近は歴史関連の動画を見ていて、なかなか面白く感じていた。特に国の文化について触れる部分は、深く魅了されるものがあった。

結局、私は中医学を学ぶ身として、古代文化に強い憧れを抱いているのだ。

動画に夢中になっていると、突然背後で布団がめくられ、温かい体が滑り込んできた。

この瞬間、私にも状況が分かった。

申雪がついに風呂から上がったのだ。

急いでスマホを置き、体を向け直すと、彼女...