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66話

私が何もすることもなく医務室でスマホを眺めていた時、胸を押さえながら苦しそうな表情をした清楚で可愛い女子生徒が外から入ってきた。

その女生徒を見た瞬間、私はハッとした。真っ白な制服に幼さの残る可愛らしい顔立ち、特に星のように魅力的な大きな瞳は、みなぎる青春の息吹を放っていた。

まさに私が最も好む少女の姿だった。

この老いぼれの心が高鳴るほどだ。それに、彼女に対して何とも言えない既視感があった。その美しい女子生徒をじっくり間近で観察すると、私は衝撃を受けた。

彼女は、あの日、小さな林で悲鳴をあげて私と蘇玲玲の邪魔をした女の子ではないか?

なんという偶然だろう?

女の子は医師の診察室に入って...