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659話

「ハハ、兄弟、俺のこと信用してないのか!」老王がニヤリと笑った。

私は軽く笑い返すと、校門を出て、申雪と約束したホテルへ向かった。

もう七時を過ぎている。申雪はまだ来ていないが、先にホテルをチェックインして彼女を待たなければ。

チェーンホテルを見つけた。見た目からして、なかなかの格式らしい。身分証を使って一室を取った。部屋によって料金が違うが、私は一泊699元の部屋を選んだ。

決して安くはないが、女の子がわざわざ来てくれるのだから、少しはいい部屋を用意すべきだろう。

そう考えると、気持ちが少し楽になった。

ルームキーを手に自分の部屋へ向かい、まずは服を脱いでシャワーを浴びた。昨日も浴びたが、午...