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657話

風呂場に着いて携帯を取り出してみると、五、六件の不在着信と七、八通のメッセージが表示されていた。開いてみると、すべて温琪からのもので、その中の一つは曾瑩からのものだった。

メッセージの内容はだいたい、なぜまだ来ないのか、どこにいるのか、なぜ電話に出ないのかという温琪からの問い合わせだった。

思わずため息が出た。電話の音が時々睡眠の邪魔になるので、マナーモードにしたままになっていたのだ。

最後のメッセージと電話の時間を見ると、九時半だった。今はもう十一時近い。

まあ、明日かけ直そう。もう寝ているだろうし。

少し片付けをして、疲れも感じてきたので、ベッドに横になり、目を閉じるとすぐに夢の...