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468話

「さすがは我が王家の人間だな、はっはっは…」

「一人で十人と渡り合えるなんて!!」林清雅は驚愕した様子だった。

「どうした?信じられないのか?」私は片眉を上げた。

「もちろん信じてますよ。ただ王おじさんがそんなに凄いとは思ってなかっただけです。素敵です。これからは王おじさんと一緒にいれば、誰も私をいじめることはできませんね」林清雅は再び私に向かって親指を立てた。

「当たり前さ」私は大笑いした。林清雅の瞳に憧れの色が浮かんでいるのが見えた。明らかに先ほどの私の神業に魅了されたようだ。

女というものは、自分を守ってくれる男が好きなものだ。ましてや前回は王涛からの嫌がらせも解決してやったのだから、今...