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404話

しかし、しばらく待っていても申雪の姿は見かけなかった。申雪もよく入浴に来るはずだが、今日は来ないのだろうか?

そんなはずはないだろう、と私は自分に言い聞かせた。美しい女の子は皆、清潔好きなものだ。きっと入浴に来るはずだ。

だが、空が暗くなりかけても、申雪の姿はなく、入浴に来る人も次第に減ってきた。このままではもうすぐ周晓晓がやって来るだろう。

そう思うと、思わずため息が漏れた。今日はダメになりそうだ。

がっかりしていた時、突然見覚えのあるシルエットが近づいてきた。目を凝らして見ると、最初は申雪かと思ったが、どうやら林先生のようだ。

しかし、何か様子がおかしい。林先生はいつも顎を上げて胸を張...