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32話

「この声は他の誰でもなく、なんとユーミーの李玉ではないか!」

これは私と蘇玲玲の想像を完全に超えていた。

蘇玲玲はあまりの恐怖に、もう私を中に入れる勇気すら失っていた。

本来なら周りが見知らぬ人ばかりだからこそスリルがあるはずだったのに、李玉が外にいるとなれば、感じるのは恐怖だけだ。もし李玉や彼女の友達に私と蘇玲玲がこんなことをしているところを見られでもしたら、とんでもないことになる。

さらに私たちを震え上がらせたのは、李玉と彼女の友達が気に入った下着を見つけ、試着室に入ろうとし始めたことだった。しかしこの時間帯は非常に混雑しており、試着室が足りない状況だった。

もともと気の強い李玉と彼女の友...