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1671話

「ちょっと聞いただけなのに、ここに入ってきてから、もう一時間以上経っているんですよ」

私はそう言った。ここまでの時間で何か変化があったとしても、それは私にはどうすることもできない。

「出動するたびに上申しなければならないんです。そう、その手続きで時間がかかってしまって!」

彼は少し遅れた理由を説明した。それ以上は追及しないことにした。

「この男をしっかり調べれば、何か重大な秘密を吐き出すかもしれませんよ!」

彼らが来たのを見て、私はずいぶん気が楽になった。少なくとも神経を張り詰めていなくて済む。

「放せ!何の権限で俺を捕まえるんだ?」

邵樹徳は絶えず暴れていた。今に至るまで、自分は何も悪...