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1642話

少女がこの特効薬を飲み終えた後、皆は更に三十分ほど待った。西洋医学というものは薬を飲んでからすぐに効果が現れるわけではなく、即効性があるものではない。数時間経って変化が現れることも珍しくないのだが、呉公子は自分の薬に自信があり、三十分もあれば必ず結果が出ると皆に告げていた。

皆は辛抱強く待っていた。

三十分が経過すると、少女が突然「あれ?」と小さく声を上げた。「頭がくらくらしなくなったわ」

頭痛が治まっただけでなく、喉の痛みも大分和らいでいた。少なくとも以前ほど喉がかゆくなく、話す声もずっとはっきりしていた。

鼻水も少なくなり、少女はしばらく経ってからやっと一度鼻をかむ程度になっていた...