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1632話

「これは良い兆候だ、恐れていたのは、奴が木のように無反応だったらってことだ」

この挑発が効いたということは、こいつにもまだ隙があるということだ。

拳を直接に彼の胸に打ち込んだが、まるで岩を打ったかのようで、人間の肉の感触が一切なかった。

こいつはおそらく長年人と打ち合ってきたせいで、筋肉がある程度変異を起こしていて、普通の人間とは比べものにならない。

「つまらん小細工だ！」

彼は軽蔑したように言い放った。その姿はまるで巨大なゴリラのようで、力任せのタイプだ。

「小細工かどうか、味わえばわかるさ！」

拳を掌に変え、柔で剛を制す――直接彼の胸を打った。

彼は苦しそうに唸り、数歩後退した。

彼は信じ...