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1607話

「行きたいんだけど」と言いかけたところで、ソフィアが私の腕を引き、「坊ちゃま、私たちと遊びましょう。終わったら、秘密を一つ教えてあげるわ」と囁いた。

これには少し心が揺れた。麗光クラブの秘密なんて、どれ一つとっても千金の価値があるのだから。

彼女たちの間に座ると、左側には豊満な体つきの妹分、右側には童顔のお姉さん。突然、こういう状況も悪くないなと感じた。あの金持ちの坊ちゃまたちがこういうクラブを好む理由も、きっとこういうことなんだろう。

ガラステーブルの上に並ぶウイスキーのボトルを眺めた。十数本も並んでいるが、実際に空になったのはわずか一、二本だけだ。

ウイスキーというのは驚くほど強烈...