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1605話

「これをあなたたちに」私は李銀玲と柳如是にそれぞれ一枚ずつ渡した。

「これは何？」二人は受け取ってから少し驚いた様子だった。旅行券ではないか。

「太湖の観光券よ。私が宴会に出かけている間、あなたたちもゆっくり楽しんできなさい」おそらく彼女たちが寂しく思うのを恐れてか、そんな言い訳が私の心の中で妙に安心感をもたらした。二人は券を受け取ったが、断ることも何か言うこともなく、ただ黙っていた。

私は彼女たちを酒場に連れて行くことにした。

今回の宴会はとても重要で、これらの人たちをきちんと手配しておく必要があった。

酒場ではすぐに二人の見慣れた姿を見つけた。信君と小妮だ。同じように二枚の券を彼女たちに渡...