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1602話

「私たちのバーには吴松市のガイドだという人が来てね、チケットを四枚くれたんだ。その四枚を合わせると千元以上の価値があるんだけど、こういうガイドたちは大抵、無料チケットを手に入れるルートを持っているから、こんなに気前よく配れるんだろうね。でも私も器の小さい男じゃないからね、すぐに店員に指示して、そのガイドにちょっとしたおつまみとお酒を一本送ったよ。合わせて二百元以上はしたかな」

「そのガイドったら嬉しくてたまらない様子で、にこにこしながら遊びに行っちゃったよ」

夜、芊芊と電話で話した。芊芊の様子を聞くと、気分は上々らしく、心理療法の効果も着実に出ているようだった。私も芊芊のことを心から嬉しく...