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1555話

ただ、みんなは知っていることだが、この件の功績はすべて私にあるべきもので、明芸が去った後、みんなが私を取り囲み、感謝の言葉を述べ、私への称賛は尽きることなく、敬意も長江の水のように絶え間なく続いていた。

この件は一旦幕を閉じたが、午後になって、小沢清音がこっそりと訪ねてきて、コーヒーをご馳走したいと言ってきた。最初は感謝を伝えに来たのかと思ったが、小沢清音の様子が妙に秘密めいていたので、何か相談事があるのではないかと推測した。

もしかしたら前回の薬膳の件で来たのかもしれない。前回「考えておく」と約束してから、ずっとこの件に手が回らなかったが、今回小沢清音が来たのはきっとそのためだろう。

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