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1546話

「でも、白い粉じゃないとしたら、埠頭の蔡三は一体何をやってるんだ?しかも人に知られたくないようなものを」俺は信君の方を見ると、彼も困惑した表情をしていた。おそらく俺と同じことを考えていたんだろう。

「あの小屋を見てみないか?」俺は信君に尋ねた。なぜだか、あの小屋が何の理由もなく建てられたとは思えない。第十倉庫は蔡三の手下にとってかなり重要な倉庫だ。ここに小屋を建てるということは、重要な人物のためか、それとも重要なものを保管するためだろう。

「ああ、そうしよう」信君は俺と一緒にコンテナから出た。

小屋には鍵はかかっておらず、軽く押すだけで開いた。中に入ると、ベッドと机が一つずつあり、タバコ...