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1521話

私は不調を一切見せず、むしろ落ち着いた様子で、呼吸も安定していた。体力を消耗し尽くした様子など微塵もなく、真面目に座り、顔には浅い笑みさえ浮かべていた。まるで全てが自分の掌握下にあるかのように。

若者の顔色はどんどん悪くなっていった。今の私の姿を見て、何か違和感を覚えたのだろう。おそらく私の体力が異常だと感じ始めていた。

実際のところ、私は疲れていた。しかし、自分が用意した薬の効果を若者に気づかれないようにするためには、できる限り呼吸を整えるしかなかった。心臓は今にも飛び出しそうなほど激しく鼓動していたが、表面上は少しの異変も見せなかった。

そうこうするうちに、ようやく信君がお茶を持って...