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1509話

「ここがどこか知ってるか?」三角目の若者が尋ねた。

「韓家の屋敷だよ、知ってるさ」と私は答えた。

「知っていながらよく来たな。一般人には韓家の屋敷に入る資格がないことを知らないのか?」と彼は言った。

思わず笑ってしまった。一般人が韓家の屋敷に入る資格がないなんて初めて聞いた。それに、自分から行きたくて来たわけじゃない。韓錦繍に呼ばれたからだ。この三角目の若者は明らかに私に難癖をつけるために来たんだ。知っていようが知るまいが、絶対に嫌がらせをされるだろう。だから面倒くさいことは言わずに「どけ、今から入るんだ」と言った。

「韓家の屋敷に入るには保護料を払わなきゃならない」と三角目の若者は言った。

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