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1489話

柳如是と李銀玲と少し話をして、気分も良くなってきたところで、信君から電話がかかってきた。

信君からの電話だと分かると、すぐに何か理由をつけて二人を部屋から出してやり、オフィスのドアを閉めてから電話に出た。

「もしもし、信君。何か新しい状況があったのか?」重要なことがなければ、信君がいきなり連絡してくることはないだろうと私は分かっていた。

「良い知らせがあるわ」向こうで信君が言った。「私たちが埠頭に侵入した件だけど、林龍頭は埠頭の蔡三には話していないの。つまり、私たちのことは外に漏れておらず、林龍頭一人だけが知っているということ。だから埠頭の蔡三が私たち二人に困ったことを仕掛けてくる心配はないわ...