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1448話

「大丈夫だよ、何も起こらないから」と一言残し、私は三階へと向かった。

三階に着いてみると、このフロアには十数もの部屋があることに気づいた。外から見ると小さく見えたこの7デイズ・エクスプレスホテルだが、中は意外と広かった。あの日はマー・シャオノーに連れられて上がってきたのに、今日は逆に道がわからなくなっていた。

しかし探し始める前に、ふと一室から声が聞こえてきた。よく見ると、ドアは閉まっておらず、少し開いたままになっていた。女性の声が中から漏れ聞こえ、その中にマー・シャオノーの声も混じっていた。

これだ!私が探していたのはまさにこの部屋だ!

つま先立ちでこっそりと近づき、途中で一切音を立...