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1289話

雷管が飛んできて、また蹴り飛ばされ、ほんの数秒の間に、あの長い導火線はほとんど燃え尽きてしまった。

雷管は遠くへ飛んでいく。私の射撃の腕があまりにも下手すぎるせいで、あの不運なチンピラたちは、雷管が自分たちのすぐ近くに飛んでくるのを目の当たりにした。

「くそったれめ!」

彼らは急いで水に飛び込み、雷管の爆発の威力から逃れようとした。

私は水に飛び込もうとしていた信君の方を振り向いて言った。「何をぼんやりしてるんだ、早く船を出せよ。雷管に吹き飛ばされたいのか?」

信君はすぐに操縦席に戻って船を動かし始めた。そして、雷管はついに爆発した。

激しい爆発音が水面を震わせ、濃い炎が岸辺と手すりを飲み込み...