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1266話

「ああ、あなたの故郷にもこれがあるんだ、結構高いんじゃない?」陸鶯鶯がとぼけた様子で言った。

私は言葉もなく値段を見つめた。油揚げパン一つになんと三元もするなんて。さらに絶句しながら言った。「子供の頃、お前が食べてるようなものを全部合わせても三元以下だったのに、どうしてここでは二十数元もするんだ?」

私の疑問に店主が横目をくれた。彼は私を見て、急に笑いながら言った。「お兄さんは地元の人じゃないね?」

「ええ、北の方から来ました」私は頷いた。

「まあ、それじゃ知らないわけだ。飯を売るのもね、私たちが好きな値段で売れるわけじゃないんだよ。この油を見てごらん、十年前は五元で小さな缶一つだった...