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1217話

楊ディの容姿は素晴らしく、骨格が完璧で体つきも細身だ。一方、隣に座る美女は南方の女性らしい小柄な愛らしさがあり、ある意味では確かに楊ディほど美しくはない。

だが、見ることと愛でることは別物だ。

飛行機の離陸を待ちながら、私の頭の中は雑念でいっぱいになっていた。

世の中では女性の脚は鉛筆のように細いのが一番美しく、少し肉付きの良い脚が一番愛らしいと言われる。私の左には鉛筆のような脚の女性、右には少し肉付きの良い脚の女性。美しさと愛らしさを両方集めたことになるのだろうか。

しばらくして、客室乗務員が突然私のところに来て言った。「劉さま、ファーストクラスにお客様がいらっしゃいまして、お茶をご一緒にと...