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1206話

私はポケットから財布を取り出した。中には二、三百元ほど残っていたが、彼らにやるつもりはなかった。

辺りを見回すと、ちょうどフロントの下に金を入れる場所があった。どうやらレジのようだ。私は手下に言った。「これを壊してくれ」

手下は命令通り、鍵を壊して引き出しを開けた。中には束になった紙幣がたくさん入っていて、少なくとも二、三十万元はあるだろう。

私はお金の束を一つ取り、耳元でパラパラとめくり、紙幣から発せられる心地よい音を聞いた。数束を懐に入れると、残りの箱ごとひっくり返して床に撒き散らし、足で蹴った。「このお金は全部持っていけ。せっかく来てもらったんだから、何も持たずに帰るわけにはいかな...