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1107話

携帯を片付けたが、秦柏書の言う通り30分遅れてKTVに行くつもりはなかった。

馬鹿じゃないんだから、奴らの言うことなんか聞くわけがない。もしこの秦柏書とかいう奴が、人を連れて王功発と一杯やって解決したとなれば、俺は人情を尽くしたのに嫌な思いまでさせられることになる。

「王上KTVへ行くぞ」

道端で適当な服屋を見つけて上着を着替え、さっと髪をとかして、タクシーで王上KTVへ向かった。

ここは金ピカに飾り立てられたKTVで、外観は金箔のような色で包まれ、内外ともに柱だらけで、屋根の上には王冠のような装飾まで施されていた。誰が見ても、田舎くさい趣味の悪いKTVだと分かるだろう。

「いらっしゃ...