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1023話

「無理ね、男性乳房マッサージ部門は彼一人が支えているのよ。分かってほしいんだけど、男性乳房マッサージは絶対に失くせないの。これが私たちの養生館の特色の一つなんだから」燕芬芬はきっぱりと拒否した。

「では兼任は?」小沢清音は強情を張るわけでもなく、一歩引いた提案をしてきた。

私は疑っている。彼女がやって来た時から、私を兼任させるつもりだったのではないかと。最初に人を強引に奪おうとしたのは、後の「お互い譲歩する」という展開のための布石だったのだろう。

「そういう前例は作れないわ」燕芬芬は冷たく言った。「看護部の黎漢娜がずっと人員を要求してきているのよ。あなたに譲るなら、先に申し出た黎漢娜を優...