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31話

私は勇気を出して母に電話をかけた。たった一度の呼び出し音で母は電話に出て、矢継ぎ早に質問してきた。「息子、学校で何かあったの?今日学校から電話があって、あなたが退学処分になったって言われたけど、本当なの?それとも詐欺電話?午後からあなたの携帯に何度も電話したのに、ずっと電源が切れてたわ。一体どうなってるの?」

立て続けの質問に、私は少し戸惑った。深く息を吸い込んでから言った。「ママ、どうせいつか知ることだから言うけど、確かに学校から退学処分を受けたよ。でも、自分が何か間違ったことをしたとは思ってないんだ」

「強情ね」母は電話の向こうで大声で叫んだ。「もうそんな年齢なのに、どうしてまだわから...