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182話

「どうやったら自分を送るって言えるの?」と卓嵐に聞かれて、私の心臓が急に緊張し始めた。どう返事すればいいのか分からなくなってしまった。蘇羽氷とこんな甘い冗談を交わすなら、迷わず「全部脱いでベッドで待ってればいいよ」と言っただろう。

だが卓嵐に対しては、そんな言葉は口にできない。こんなメッセージを見て嫌悪感を抱かれたら、彼女の中での私の印象が急降下してしまう。かといって何も言わないのも残念だ。

十数秒の躊躇の末、試しに卓嵐に返信することにした:「君はどうやって送りたいの?」

卓嵐はすぐに白目の絵文字とともに返してきた:「私が自分を送るなんて言った?」

今度こそ、本当に返す言葉が見つからな...