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180話

卓岚からの質問を見て、私は迷わず返信した。「うん、好きだよ」

卓岚はさらにメッセージを送ってきた。「好きって、どんな感じなの?」

これは少し難問だ。私は説明を試みた。「好きっていうのは、不思議な感覚なんだ。君がそばにいるだけで、一緒に景色を眺めたり、街を歩いたりするだけで、すごく幸せな気持ちになる。君が笑うと、理由もなく私の気持ちも明るくなるし、君が悲しそうにしていると、私も気分が沈んでしまう」

卓岚:「それが『好き』ってこと?」

私:「それだけじゃないんだ。あの日、長虫山の展望亭で徐飛宇に抱きしめられている君を見たとき、長い間辛くて仕方がなかった。この苦しい感情も『好き』の一部なんだ...